企業を立ち上げる際に費用面などで非常に便利なリース契約ですが、リース契約を選ぶメリットは何なのか、そしてそれに対するデメリットはどんなものなのか、紹介したいと思います。
・メリット
リース契約を選ぶメリットは資金運用が効率的になるということです。例えば一度に複数台のコピー機を導入する際、まともに購入すると多額の資金が必要になります。しかしリース契約では月々に一定のリース料を支払うだけなので、購入ではなく、コピー機をリースすれば、初期費用をかなり抑えることができます。また、月々のリース料は、税務上で認められた期間であれば全額経費として処理することができます。さらに固定資産に計上されないため財務比率の悪化を軽減できます。
・デメリット
リース契約のデメリットはいくつかありますが、まずは総支払い金額が高くなりやすいことです。コピー機の本体価格の他、保険料や金利などが含まれるため割高になりやすいです。また、リース契約は途中解約ができません。倒産や移転など特殊なケースを除き途中解約することができず、特殊なケースとして途中解約した場合には残りのリース料を一括で支払わなければなりません。そして借り主には所有権がありません。リース契約の場合リースしたコピー機の所有権はリース会社にあるため、契約期間が満了となった後必ず返却の義務が発生します。再リースとして延長することは可能ですが、不要になったからといって勝手に破棄するなどといったことはできません。
このように一長一短ですが、実際、導入資金の不足で迷われているのであればリース契約は資金面で非常に便利な契約なのかもしれません。